この記事は、灯し屋の『夫婦円満度チェッカー』をご利用いただいた方を想定し、夫婦円満度チェッカーの構造・診断結果・活用方法を解説しています。診断結果への理解を深めるための材料として参考にされてください。(未実施の方は、以下から診断してみてください。)『夫婦円満度チェッカー』で診断してみる ↗夫婦円満度チェッカーの概要夫婦円満度チェッカーは、夫婦関係の良好さを数値で見えるようにするための診断テストです。夫婦関係の問題や課題を数値化することで、現在の状況を客観的に把握すること、具体的な改善策を見つけやすくすることを目指しています。2023年10月にβ版として公開し、100名を超える利用者の方のデータをもとに2024年7月に改良版をリリースしました。夫婦円満度チェッカーの構造夫婦円満度チェッカーは、「夫婦円満度」と3つの「構成要素(距離・反応・関与)」から構成されています。それぞれの項目について解説します。夫婦円満度とは夫婦円満度とは、夫婦関係の良好さを示す総合的な指標です。夫婦円満度のスコアは0点から100点までの範囲で評価され、高ければ高いほど円満な夫婦の要素が多くあらわれていることを意味します。夫婦円満度のスコアは、「距離」「反応」「関与」の3つの構成要素のスコアの平均点から算出をしています。そのため、どれかひとつでも構成要素が低い場合には、総合評価である夫婦円満度も低くなることを意味しています。構成要素とは夫婦円満度は、以下の3つの構成要素から成り立っています。これらは、円満な夫婦に見られる要素をまとめたものであり、この3つの視点で夫婦円満度を評価しています。距離(Openness):夫婦間の心理的な距離感を表します。点数が高いほど、夫婦が互いに心を開いてオープンな関係であることを示します。心理的な距離が近い夫婦は、安心感や信頼感が高まり、コミュニケーションが円滑になります。反応(Response):夫婦間の互いへの反応を表します。点数が高いほど、互いの存在や感情を受け止めて承認し合えていることを示します。適切な反応は、夫婦の絆を強化し、共感や理解を深める役割を果たします。関与(Support):夫婦間の具体的な関わりを表します。点数が高いほど、互いへの手助けや支え合いが日常的に生まれていることを示します。関与が強い夫婦は、協力し合いながら生活し、互いの負担を軽減することができます。これらの構成要素はどれかひとつでも欠けるべきではなく、それぞれのスコアがバランスよく高いことが求められます。診断結果の解説自身のスコアだけでは夫婦円満度・構成要素が高いかどうかは判別が付きません。そこで、夫婦円満度チェッカーでは、夫婦円満度・構成要素の評価基準を独自に設定し、診断結果としてランク・コメントをレポートに記載しています。夫婦円満度のランク・コメント夫婦円満度は、A・B・C・D・Eの5段階でランク付けをしており、A・Bは夫婦円満度が高いということを意味します。夫婦円満度は総合的な指標のため、スコアの高さだけではない複合的な要素をもとに評価をしています。ランク・コメントは以下のとおりです。夫婦円満度:A夫婦円満度はとても高く、健全な状態です。この状態を維持するためにも、パートナーにも診断をしてもらうことで認識のズレが無いかを確認すると良いでしょう。夫婦円満度:B夫婦円満度は高いですが、伸びしろもあります。距離・反応・関与の中で数値が高くない要素を意識することで、夫婦関係はさらに良いものとなるでしょう。夫婦円満度:C夫婦円満度は平均的ですが、年数が経つと夫婦円満度は良い・悪いに2極化する傾向があります。夫婦関係を維持・向上する努力を欠かさないようにしましょう。夫婦円満度:D夫婦円満度は高くなく、夫婦関係に多少のストレスを感じていると推測されます。見て見ぬふりをせず、夫婦の関わり方の改善をすぐに進めることをおすすめします。夫婦円満度:E夫婦円満度は低く、不健全な関係性である可能性が高いです。いつ崩壊してもおかしくない危険な状態であり、修復に向けた早急な対応・取り組みをおすすめします。構成要素のランク・コメント構成要素は、高・中・低の3段階でランク付けをしており、「高」のランクがついた構成要素は良好であるということを意味します。構成要素はスコアの高さのみで評価をしています。なお、それぞれの構成要素で評価の基準となる数値は異なるため、構成要素がすべて同じ点数だとしてもランクがすべて同じものとなるとは限りません。ランク・コメントは以下のとおりです。距離(Openness)距離:高距離のスコアは高めです。夫婦の心の距離が近く、オープンでいられている健全な状態です。今後もオープンさを意識することで、安心感を維持できるでしょう。距離:中距離のスコアは平均的です。安心して心が開けない場面や、夫婦の片方が特に心を開かないことはありませんか?意識的な相談や自己開示を心がけることが大切です。距離:低距離のスコアは低めです。夫婦の心の距離が遠く、心を許すことができていない状態かもしれません。日々の会話や傾聴を意識することをおすすめします。反応(Response)反応:高反応のスコアは高めです。夫婦の反応性が高く、お互いを尊重できている健全な状態です。意識的な共感やリアクションは、心の結びつきをさらに強めるでしょう。反応:中反応のスコアは平均的です。ときに無視や無愛想な態度が出てしまっていませんか?目を見て話を聞いたり、相づちを打つといった基本を意識してみてください。反応:低反応のスコアは低めです。夫婦の反応性が低く、お互いを尊重・承認し合えていない状態かもしれません。まずはパートナーに興味を持つことから始めてみましょう。関与(Support)関与:高関与のスコアは高めです。夫婦の関わりが強く、手助けや支え合いが多い健全な状態です。積極的な関与を継続し、より強い信頼関係を築かれてください。関与:中関与のスコアは平均的です。支え合いが億劫になってしまう場面や、手助けや支援の偏りはありませんか?不満の共有や役割分担の見直しは、関係変化の第一歩です。関与:低関与のスコアは低めです。夫婦の関わりが弱く、手助けや支え合いが少ない状態です。仕事・家事・育児への巻き込みや参画を積極的に増やすように心がけましょう。診断結果の活用方法診断結果のコメントに加えて、夫婦円満度チェッカーは以下のような活用方法が考えられます。診断して終わりではなく、ぜひ以下のような活用に取り組んでみてください。定期的なモニタリングとしての活用夫婦円満度チェッカーに回数制限はありません。一度診断をして終わりではなく、定期的に取り組むことで変化や成長を実感することができるかもしれません。特に、夫婦関係の改善・修復に現在取り組んでいる場合は、前進や変化を実感することにもつながるでしょう。ぜひモニタリング・ツールとしてご活用ください。相互理解のきっかけとしての活用ご自身のみで夫婦円満度チェッカーに取り組むことも有効ですが、あくまでも自己評価の範囲に留まります。特に夫婦円満度がA・Bランクの方も「良い結果だった!」と安心せずに、ぜひ夫婦円満度チェッカーをパートナーにも取り組んでもらいましょう。ふたりの診断結果を踏まえながら、感想や相違点を話し合うことで相互理解を深めていくことが大切です。早めの対策の判断材料としての活用もし、夫婦円満度がC~Eの場合、夫婦関係は決して安心な状況ではないと言えます。特に、「パートナーにも取り組んでもらう」が心理的に抵抗がある場合、恐らく安心・安全な夫婦関係が築けていないと考えて良いでしょう。見て見ぬふりをして放置をしても、状況が自然と良くなることはほとんどありません。ですので、結果を踏まえてぜひ早めの対策に取り組んでいただけると良いかと思います。おわりにここまで、夫婦円満度チェッカーの構造・診断結果・活用方法について解説をしてきました。夫婦円満度チェッカーに興味をもってくださった理由は、人それぞれバラバラだと思います。恐らく、現在の夫婦関係について何かしらの考えや興味があってのことではないでしょうか。せっかく夫婦円満度を診断してくださったのに、それで終わりではもったいないです。今回の診断結果を活かして、みなさまの行動や変化のきっかけにつなげていただけることを心から願っています。最後に、灯し屋では「夫婦の歩みを支える新たな仕組みを形にする」というミッションを掲げ、夫婦向け事業の確立に挑戦中です。ぜひ、夫婦のことでお困りのことがありましたら、ぜひお気軽に灯し屋までご相談くださいませ。